|
|---|
北海道新幹線の新駅の名称をどうするかについて、地元の要望を伝えようと、函館市、北斗市が協議したが、JR北海道に一任することに決めた。
函館市が新函館、北斗市が北斗函館の採用を求めていて、議会で決議済み。両市でどちらかに絞ることができなかったので、両駅名を提案するものの、JRが決めた駅名に従うようだ。新駅を両市で発展を協力するようだ。
「新」プラス地名の駅は珍しくない。
駅名については現在は新函館という仮称を用いている。函館市案はこのまま使えばいいと考えている。一方新駅は北斗市に属するので、北斗函館にすればよいというのが北斗市案。
地名に「新」をつけるのは珍しいことではない。
新幹線に限ってみても東海道、山陽、九州新幹線は
新横浜 、新富士、新大阪、新神戸、新倉敷、新尾道、新岩国、新山口、新下関、新玉名、新八代、新水俣
東北、上越、長野、北陸新幹線（金沢まで）では
新白河、新花巻、新青森 、新高岡
と珍しいものではない。在来線でも都市部を中心に多数ある。JR以外にも私鉄があるのでその区別から「新」をつけることになる。なので「新函館」案は無難であり、問題ないだろう。
市名プラス市名は珍しいが・・・
北斗函館は珍しいように思えるのだが、似たような例がある。
上越新幹線の燕三条駅。この駅は燕市と三条市の境界付近に駅が置かれたことから両市名をとって駅名にした。ただし今回の新駅は北斗市に属しているので、函館市が出てくるようにないとも思えるのだが、北斗市自体が名前が知られていないから函館を持ってきた面もあるだろう。北斗氏は平成18年（2006年）に上磯町と大野町が合併して誕生した。
北斗という名称自体もともとの地名というわけではない。北斗市ホームページによると、北の空（大地）にさんぜんと光輝く星（街）（北斗星）。他の市町村の範となると同時に、個性を失わず独自の輝きをもつ街づくりとの思いが含まれている。「北斗」とは小さな星がかたまりあって一つの核をなすともいわれており、上磯町と大野町輝かしい二つの星が一つの北斗をつくり上げ、これから立派な街づくりを進めていこう」という願いがこめられている。
星になぞらえているわけで、旧町名はあえて入れなかったようだ。同音異名に北杜市（山梨県）があり、この面でも不利になろう。「北斗」函館～札幌間の特急列車の名称のほうが有名かもしれない。
札幌から函館間北斗は1965年（昭和40年）から運行を開始しているので、北斗市より歴史がながい、列車名に北斗がついているのは上野～青森間で1950年（昭和25年）から1965年まで急行列車で運転していた。
一方で新駅は在来線の渡島大野駅付近に作られ、渡島大野から函館まで17.9キロ（函館線利用）ある。新プラス地名の駅だと新幹線しかない駅があるので距離を比較するのは難しい面はある。
会社や、店、マンションの名称では最寄の駅や地名より有名な地名をつけることはよくある。たとえば東京ディズニーランドや新東京国際空港（成田空港）ではどちらも千葉県であり、成田空港はかなり離れていても「東京」を名乗るので、問題ではないかもしれない。
やはり北斗市としは北斗函館が駅名に採用されれば、新幹線の駅や車内では案内されるので知名度向上は間違いないだろう。北海道新幹線が札幌までいくのは確定しているわけではなく、新駅が当面終点になりそうだからよりメリットになるだろう。函館市よりメリットは大きいだろう。
知名度向上で駅名変更は珍しくない。城崎温泉駅はもともと城崎駅のように、駅名プラスアピールポイントを付け加えて知名度向上しようとしている。なので知名度向上目的に駅名をつけるのはやや違和感があるものの、問題ないのだろう。
どちらの案でも定着するし過去に例があるので問題ないと思われる。最終的にどのようにJR北海道がどのように判断するのか楽しみだ。ひょっとすると第三案を提唱してきたら面白いが、どのように両市に説明するのかが問題だになるだろう。
この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。
コメント 0