鉄道部品儲かるのか?
読売新聞ニュースによると函館市に住む50代男性を窃盗容疑で逮捕したのだが、何を盗んだのかというと、廃止になる予定の駅の駅名版や時刻表、運賃表など。盗んだ部品はオークションで販売し、約20万円の売り上げがあった。
盗んだ部品の駅は今年5月11日で廃線となる江差線、木古内~江差間が中心。廃止になる駅すべてで何らかの部品が盗まれた。ほかにも、2016年に北海道新幹線開業に伴い、JRから第三セクターに運行が移管される渡島当別(おしまとうべつ)や駒ヶ岳駅など19駅の部品が盗まれている。
盗難が増えたのが、江差線正式廃止となる2013年4月以降のようだが、対策が難しい。盗難に遭う駅は無人駅は多く、防犯カメラや警備員を配置するのも難しい。人の乗降が少ないから廃線になったり、JRから切り離されてしまうのだからお金をかけることは割りに合わないといえる。
鉄道部品がどのていど儲かるのかというと鉄道部品専門店によると、
しょうとんべつ 小頓別 (天北線) 北海道 89年5月廃止 10000円
いくとら 幾寅 (根室線) 北海道 15000円
あたみ 熱海 (東海道線) 静岡県 10000円
まんざかざわぐち 万座鹿沢口(吾妻線)群馬県 15000円
みたか 三鷹 (中央線) 東京都 10000円
しきしま 敷島 (上越線) 群馬県 8000円
つるみ 鶴見 (京浜東北線)神奈川県 5000円
ほろべつ 幌別 (室蘭線) 北海道 10000円
よこはま 横浜 (東海道線) 神奈川県 5000円
なおえつ 直江津 (信越線) 新潟県 4000円
ひろしま 広島 (山陽線) 広島県 6000円
ひがしおはま 東小浜(小浜線) 福井県 3500円
つるが 敦賀 (北陸線) 福井県 3000円
こまばとうだいまえ 駒場東大前 京王井の頭線 5000円
となっている。
値段はでまわっている量、廃線かどうか、珍しさなどあるのだろう。この店でも現在も使われている駅だが、現在は使われていない駅名版。使われなくなった部品は運行会社が部品販売をイベントなどで販売するが、使用済みの部品は大量に出回るとは限らないので、価値が上がるものも出てくるだろう。買い取る側としても盗品がどうかの確認は難しいもので本人の申告によるしかないのだそうだ。
20万になるということはこれらの値段より高いのだろう。やはり最近まで使われていると価値があるのだろう。それ以外の運賃表などもいい値段がするだろう。窃盗だから原価0なので儲かると考えてもよいかもしれない。
まだ廃止になったわけではないので、駅を訪ねる人からすれば駅に部品がない状態で見るのは悲しいものだ。あるべきものがないと寂しいし、それを取り繕っても不自然な感が否めない。
これは方向幕とだが、盗まれてしまい、それを作ったのだが、不自然なのだ。盗んだ人にとっては価値があるかもしれないが、それ以外の人からすればますますみすぼらしく感じる。
駅の部品だけが盗まれているが、車両に差し込む行き先板も危ないと思われる。
江差線は廃止されるから、江差線関連の方向版も危ないのではないだろうか。江差線を走るキハ40は北海道では道内各地で走っていて珍しいものではないが、盗まれてもおかしくないだろう。
予算上、警備は最終日以外はほぼできないだろうから、盗まれないのを祈るしかないだろう。
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